カトちゃんのポルシェ

午前3時の発車の合図が 静かなガレージに鳴り響く

しばしの間眠っておいでの カトちゃんのポルシェが目を覚ます

静まりかえった湿った空気を 鉛のエグゾースト抜けてゆく

ヘビーなステアリング ヘビーなクラッチ グルグルグル回っちゃうゼ タコ


あっという間に知らない世界へ 君のハートを誘う

建前ばかりの垢を落としておいで 本当の快感おしえちゃる!


止めたくても 止められないのは 酒に タバコに パチンコ

止められない 止まらないのは カトちゃんのポルシェ



コリドーみたいなゲートへの道 キュルキュルタイヤが鳴っている

インター前の怪しいネオンも バックミラーに小さく消えてゆく

覆い被さる様なトラックの群 パッシングのウインクでサヨナラ

オービスも無い 覆面もいない ここからしばらくはフルスロットル


真っ白に焼けた 熱いマフラー ポルシェ使いの勲章

ピーキーなノイズが歌ってるゼ 本当のメロディ聞かしちゃる!


止めたくても 止められないのは 酒に タバコに パチンコ

止められない 止まらないのは カトちゃんのポルシェ


まいった時のマイナス志向が 泣きっ面にハチミツ おいし~い!

どうしようもなく 血が騒ぐ夜は カトちゃんのポルシェ



back